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オフィス防災EXPO出展をふりかえって

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オーパ・クラフト~~お知らせ~~防災艇関連情報~~オフィス防災EXPO出展をふりかえって

オフィス防災EXPO出展をふりかえって

令和に元号が変わった2019年5月,オーパ・クラフトは東京で開催されたオフィス防災EXPOに商品を出品し,代表の福庭も現場に立たせていただきました。良い機会ですので,少し振り返りをしてみたいと思います。長くなりますが,お付き合いください。

オフィス防災EXPOへの出展

今回のオフィス防災の展示会では,株式会社そごう・西武様から弊社の小型分割式FRP製救助用ボート,RB-31A出品のご希望をいただきました。皆様ご存知の通り,そごう・西武様は,百貨店の西武・そごうを展開されている他,雑貨店のロフトさんや,別荘地八ヶ岳高原を運営されている株式会社八ヶ岳高原ロッジさんを関連会社に持つ,日本を代表する百貨店グループのひとつです。お声がけいただいたのは,そごう・西武様の商品事業部という部門です。

今回の展示会出展については突然のご要請で驚きましたが,昨年の危機管理産業展出展以来しばらくおこなっていなかった関東地方や首都での情報発信の機会にもなりますし,なにより百貨店様と関係を築くことが今後の弊社の事業展開にも大いにプラスになると感じましたので,大手防災専門商社であり,RB-31Aの販売元としてご協力を頂いている株式会社赤尾様のご協力を得て,準備を進めてまいりました。

展示会初日は生産者として展示ブースにたたせていただきましたが,まず一番最初に感じたのは格式の高さです。ブースの広さもさることながら,かなり広い展示会場の中でも入口に大変近い場所の展示でした。その上,弊社の展示はその広くて一等地にあるそごう・西武様のブースの中でも通路に面して目立つ良い場所をご提示いただき,大変恐縮いたしますと共に,その栄誉を与えていただいたことへ大いなる感謝を抱きながら,来場者の皆様に丁寧に説明をさせていただきました。

オフィス防災EXPO2019展示会場

また期間中には、そごう・西武様の信用力の高さから、各種メディアや専門紙誌の皆さんがたくさんいらっしゃり,取材をしていただき,微力ながら心を込めて対応させていただきました。昨年10月,防災関係の展示会としては最大規模の『危機管理産業展2018』において赤尾様のブースで弊社のボートが展示された際にも、テレビ朝日様の「報道ステーション」他いくつかのメディアでTV放映していただくという身に余る幸運に恵まれましたが,それ以来の大きな情報発信の機会となりました。

ここ数年をふりかえる

今回の展示会出展で各界の皆様からお言葉を頂戴し,大きな驚きを感じるとともに,これを機に,なぜ弊社のボートが,広く注目頂いているのか,あらためて直近10年程の足跡を振り返る機会を与えていただきました。

超小型舟艇の浮力要件に関する調査研究報告書標題

思い起こすに,2016(H28)年の弊社の製造・品質管理などに関するヒアリング,2017(H29)年の日本船舶検査機構様の調査研究報告書への掲載を経て,国土交通省・海上保安庁様、小型船舶検査機構様、所属する日本マリン事業協会(旧舟艇工業会)様から、各種の技術委員会の委員や意見交換会の委員として参画するようご要請があり、
小型ボートの安全性に係わる専門的な会議に参加し,発言させていただきました。ごく小規模な企業の経営者でありながら,国家単位の,かつ専門性の高い会議にて発言の機会を与えられ,また,地元愛知県を中心として活動していた弊社の名前が東京でよく知られ,高い評価を得ているということを伺いました。

フロートがついていればボートの片側に寄っても安心

その中で,実はこの会議参加招聘のきっかけの一つにオーパ・クラフトのフロート事業があるとお聞きしました。
弊社のフロートの着想は今から15年以上前にさかのぼります。世界に類を見ない頑丈な防舷材(フェンダー)を使用して脱着が簡単で丈夫かつコンパクトな転覆防止用フロートは,オーパ・クラフトの願いである安全な小型ボートを実現するには欠かせないものでした。開発や特許申請の費用や時間の捻出,硬い金属材料と柔らかいFRP素材を接合する技術的な課題との戦いなど,多くの困難がありましたが,幸い,実際の商品「フェンダー・フロート」として結実し,しかも,このフェンダー・フロートが装着できる小型船舶の製造・販売事業は,地元大府商工会議所様やあいち産業振興機構様,中小企業基盤整備機構様などのご協力を得て,2012(H24)年優れた「愛知のプラスチック」技術を活用した事業として経済産業省から事業認定をいただきました。昨年は,あらたにはねあげ式のフロートを発売し,固定式と併せて「ミラクル・フロート」と名付け,業界では初めてボートを新規にご注文いただく際の必須装具とさせていただくことで,次世代に向けた高次元での小型ボートの安全性・利便性・耐久性鼎立実現に積極果敢に取り組んでまいりました。ボート価格の上昇がかえって売上高を下げはしないかと心配はしましたが,おかげさまでレジャー用,防災用ともお客様に受け入れていただき,たくさんのご声援・ご注文を引き続き頂いており,感謝にたえません。

また,弊社の安全啓蒙への取り組みも,各界から高い評価をしていただき,委員としての招聘や,展示会出品へのお声がけのきっかけの一つになったと伺いました。
船外機出力2馬力以下かつ長さ3m未満のボートは,小型船舶操縦免許や船舶検査を必要としない,気軽なボートで,ミニボートとよばれます。このミニボートが生まれる前は,例えば海釣りでは手漕ぎのボートか,操縦免許や船舶検査が必要な小型ボートのどちらかを選ぶしかありませんでしたが,手漕ぎでは海に繰り出す範囲がごく限られ,一方で免許や検査は入門者にとっては大きな壁でもありました。
そこで業界団体の要望や産業振興を担う行政の意向もあり,ミニボートというジャンルが誕生したわけですが,免許を必要としないということは,船舶航行のルールを学ぶ機会をユーザー様から失わせることであり,様々な危険が生まれるのではないかと危惧もされていました。

そこでオーパ・クラフトは,海上保安庁様のご協力を得て,10年以上に渡り「ミニボートのための海上安全講習会」を実施してきました。新たにミニボートをお買い求めになられたお客様,弊社でお買い上げになられたユーザー様のみならず,他店様でお買い求めになられたユーザー様や,久しぶりにボートに乗るというお客様向けに,独自の教材やカリキュラムを工夫し,実習や保安庁様の講演など,受講者様のためになる内容を考え,実施してまいりました。
これらの一つ一つの活動は、ひとえにミニボートをご利用いただく方々が事故に遭遇しないようにと願った私どもの工房スタッフ全員の,そして日頃からオーパ・クラフトの理念に賛同して弊社の活動を支援・応援してくださるボランティアやヘビー・ユーザーの皆様の心からの願いの結晶でもあります。

そうした10年以上に渡り行ってきた地道な努力を、関係する省庁を始め行政機関様や自治体の消防署・県警様からも認めていただき、現在では多くの防災艇をご要望いただくようになりました。また各種特殊車両にも次々導入され始めております。

そうしたことを幾重にも積み重ねてきたことが、今回のような一流百貨店グループから出展要請をいただく大きな幸いにつながっているとしたら、ボートを造ることが大好きな工房スタッフ全員の大きな喜びです。

さらなる高みへ

これまでの足どりを大切にしながら、『お客様のために,世界で一番の安全・快適の両立を実現した分割式小型ボートを造りたい!』という思いの具現化を更に進めていくために、また『スタッフの笑顔につながるモノづくり』を発展させるために,これからもより一層邁進して参ります。

今回は、ここ数年に取り込んできたすべてのことを振り返る素晴らしい機会を与えていただきました『そごう・西武』の関係者の皆様,ご協力いただいた株式会社赤尾の関係者の皆様に心より感謝申し上げますと共に、これまでご支援・ご協力いただきましたすべての方々に、あらためてお礼申し上げます。オーパ・クラフトは,今後も,安全・安心・便利な小型分割式ボートのさらなる飛躍を目指します。

2019(R1)年6月2日

有限会社オーパ・クラフト
  代表取締役 福庭正宏

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