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2017年度の安全講習会が開催されました

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プロフェッショナル ミニボートビルダー blog ~ 船体設計製造から安全装備を日々考える~

2017年度の安全講習会が開催されました

海上保安庁名古屋の担当者さんによるミニボートの安全・事故防止に関するお話
海上保安庁名古屋の担当者さんによるミニボートの安全・事故防止に関するお話

さる6月25日、海上保安庁さんをお招きしての海上安全講習会を、大府市内で開催させていただきました。
毎年、6月末の日曜日に開催しているオーパ・クラフトの安全講習会ですが、弊社ユーザーさんに限らず、ミニ・ボートユーザーの皆様にたくさんご参加いただいけるよう、毎回、地元の釣りメディア関係者の皆さんにもご協力をいただき、広く告知してきました。
また、弊社ボートのユーザー有志の皆さんが、海上の安全確保のために一肌脱ごうと、毎回、ボランティア・スタッフとして多数参加してきてくれました。
今回、10周年となりましたが、ひとえに、皆様のご賛同、ご協力の賜物と、感謝いたしております。

講習会では、毎回、保安庁さんの、最新の海の安全情報や海上交通のルールのお話の他、オーパ・クラフト代表取締役の福庭によるミニ・ボート操縦でありがちなこと・気をつけどころの紹介、会場を実際の港や海に見立ててのミニ・ボートの安全な航行の実習、ロープワーク講習などを実施しております。

実際のところ、風はいつ、どんなふうに吹くのか、大型船や漁船はどこをどう通り、それによってどんな波が来るのかなど、できるだけ具体的な内容をご紹介するようにしております。

知多半島を例に自然環境について
知多半島を例に
巻き結び
巻き結び

ロープ講習は人気の高いプログラムの一つです。まずはオーパ・クラフト特製のロープ結び練習台を使い、一番簡単な結び方の一つ、巻き結びを実際に結んでもらいます。最初から二重の輪をつくって棒の上から通す方法が最も簡単です。一本のロープの二箇所で輪を作っていただき、それを重ね、棒に通します。初めての方は意外と手こずりますが、数回もすれば、簡単に結べるようになります。
上から通す方法ができるようになったら、今度はロープを棒の周りを廻す方法で結ぶことに挑戦していただきます。写真をご覧になるとおわかりかと思いますが、巻き結びの基本は、真ん中から入って真ん中から出る。この形さえ覚えておけば、結び方を忘れても、ちゃんと結べます。
ちなみに、巻き結びは、ロープを引っ張るとますます巻きつく力が強くなる一方で、ロープ同士が絡み合う度合いが小さいので緩ませることが比較的簡単ですので、どこかに何かを仮に結んだりするときに使います。

おつぎはもやい結び。もやいという言葉を漢字で書くと「舫い」。船編がついていることからわかるとおり、船を船と船をつなぎ合わせたり、杭などに船をつなぎとめる意味です。もやい結びは、まさにボートに乗るためには無くてはならない結びです。
結び方はやや複雑で、手で持ったロープの端で反対側のロープをすくい取ってつくった輪に通し、更にその端を反対側のロープの下をくぐらせていま作った輪に通し直すと出来上がりです。
一旦作った輪は広がりも縮みもせず、丈夫な結びです。じつは、この結び方を少し変えると腰掛け結びという結びになり、もやい結び・腰掛け結びとも、いざという時に人を吊り下ろしたりする場合にも使われます。つまり、それほど結びがしっかりしてほどけにくいのです。

もやい結び
もやい結び
2017年6月開催安全講習会看板
2017年6月開催安全講習会看板

蛇足ですが、吊り下げられているときに腰や脚にかけたロープの輪が縮まると、とても痛いだけでなく、結構危険です。また、綿ロープは濡れると簡単に切れるので、実際の救助の際はナイロンロープなどを使います。

もう一つ。水におぼれている人を見かけた時、ロープを投げてつかまらせるという方法で救助することがあります。このとき、ただ単にヒモ状態のロープを投げると遠くに届きませんし、つかみどころがないためうまくつかめないということも起こりがちです。ロープの端に、もやい結びなどでちょっとした輪を作っておくと、そこが重しになってロープが遠くに飛び、つかまらせやすくなります。もやい結びが作れるようになっておきましょう。

というわけで、次回の安全講習会は2018年6月です。お楽しみに。

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